https://cookpad-mart.com/features/1373
引取を忘れた・・
しばらく便利になんの問題もなく使っていたのですが...。 先週ついにやってしまいました。そうです、指定日の受け取り忘れをしてしまったのです。 クックパッドマートは購入した食料品を専用の冷蔵庫へ配達してもらい、「受取可能時間内」に専用のアプリから表示させるQRコードを読み込ませ品物を回収する必要があります。 その時点では、「まぁ明日にでも取りに行けばいいや」と思っていたのですが、いざ次の日に受け取りに行くと冷蔵庫を開けるためのQRコードの発行が出来なくなっていることに気づきました。 えっ?と思い、アプリ内の規約を見たところ下記のようにありました。要約すると、「配達完了日中に回収しないと商品は没収な。あ、でも金は予定通り払ってもらうから」というもの。 まあ規約に合意してサービスを利用している以上、しっかり読んでいなかった自分が悪いのは自明の理ですが、これって規約通りとはいえ法的にどうなんだと思うところがあり少し調べてみました。通知された期間内におけるStationの営業時間中に販売商品を引き取らなかった場合、購入者は、当該商品に関して有する権利を失うものとします。なお、この場合においても当該商品に関する対価の支払義務は消滅しないものとします。
(クックパッドマート購入規約 第8条)
法律上の売買契約と所有権
クックパッドマートでは、生産者を売り手、サービスユーザーを買い手として売買契約が成立します。民法上の売買契約とは双務契約で、買い手売り手共に義務を負います。 ここで抑えたいのが、この売買契約においてクックパッドの立ち位置。 規約によると下記のとおり当該売買契約の当事者ではないと示されています。あくまでロッカー(冷蔵庫)を使わせているという建付けのようですが、そうなるとどの立場で商品を処分してよいという解釈になるのでしょうか?商品売買契約は、販売者を売主、購入者を買主とする売買契約であり、クックパッドは商品売買契約の当事者とはなりません。そのため、商品売買契約において、製造物責任法上の「製造業者等」となり得るのは、あくまで販売者であり、クックパッドではありません。商品の引き渡し義務の履行については下記のとおり規約にありますが、(クックパッドマート基本規約 第6条)
商品売買契約に基づく販売者の販売商品の引渡義務は、販売商品のStationへの配達が完了した時点において履行されたものとみなされ、販売商品のStationへの配達完了後に販売商品について生じた不具合等については、前二項の規定にかかわらず、販売者は一切の責任を負いません。引き渡しはStation(専用冷蔵庫のことをそういうのでしょうか)配達時に完了したものとするようです。 引き渡しが完了したから、あとはクックパッドマート側が設定した時間内に受け取らないと商品は没収するし、仮に受け取れなくても代金は返さないよということなのです。 売買契約に基づいた商品の引き渡し後は所有権が購入者に移るはずだと思うのですが・・?(クックパッドマート購入規約 第7条)
クチコミを見てみる
同じような人がいないか、色々調べてみたところ出るわ出るわたくさん被害にあってるユーザーがいました。私はたかが108円の卵のみですが、なかには5000円以上購入したのに受け取れなかった人や何かトラブルで受け取りに行けないことがわかっており運営に連絡したが規約通りに対応しますとしか返信が来なかった人などわりと阿鼻叫喚な感じです。 野菜レスキューなどと謳っておきながら、賞味期限が切れていない大量の食品を「規約に則って」処分?再利用?しているクックパッド社。仮に腐ってもない商品を1日で処分しているのであれば、今流行りのSDGs的にもどうなんだろうと思ってしまいます。 ちなみに受取可能期間を超過した購入品については、規約に定められたとおり当該商品に関して有する権利を失うとのことなので、回収品がその後廃棄されたのか、商品として再利用されたのかは誰も知る由はありません。100円定期便の終了を発表→200円定期便へ
2/10に100円定期便の終了が公式よりアナウンスされました。
https://cookpad-mart.com/old_features/1697?_requested_at=202302101310
200円なら、卵も牛乳もスーパーやドラッグストアで買ったほうが安いですね。しかもクックパッドマートは当日中に受け取らないと没収されるという制約付きですから、リスクとリターンを天秤にかけても利用するユーザーはだいぶ少ないのではないかと感じます。(100円であれば価格に大きなアドバンテージがありましたけどね。。)
教訓:サービス規約はしっかり読む
100円卵を引取りできず、色々と考えていたことをまとめてみました。今後はサービス規約はしっかり読むという教訓を100円の失敗で得られたと思えば安いものです。上述したとおり100円定期便が終了してしまったこともあり、今後我が家のクックパッドマートの使用頻度は大きく減ることが予想されますが、一見便利なサービスも様々な制約の上で成り立っていることがよく分かる出来事でした。なお、本件については多くの受取漏れをしたユーザーが運営に問い合わせているようですが、ほとんどが「規約のとおりです。ご理解ください。」という定型文が返ってくるのみのようです。規約の見直しや受取漏れ時の救済措置などの整備がされることを祈るばかりです。
https://cookpad-mart.com/terms
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